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2020.07.03トピックス

★”早発卵巣不全”に関する当院の治療方針について及び「論文投稿のお知らせ」

このたび、「早発卵巣不全」の患者様の妊娠、分娩についての論文投稿いたしました。
当医院の治療方針と併せてぜひご覧くださいませ。

 

『早発卵巣不全に関する当院の治療方針について』

当院では早発卵巣不全の方の健康と福祉を第一に考えて診療しています。お子さんを作ることだけが人生のすべてではありません。
健康で充実した生活を送れることがまず何よりも大切なことです。

早発卵巣不全では適切なホルモン治療しないと高齢になってさまざまな健康上の問題が起こることが統計的に示されております。
早発卵巣不全に対するホルモン補充法に関しては当院が全国で屈指の経験を持っております。
医師のみならず看護師等の当院フタッフは多くの早発卵巣機能不全の患者様に接し多くの経験を積んでおります。
何よりも患者様の気持ちを大事にするように常に研鑽を積んでいます。

また、これらのノウハウは一般不妊の治療にも生きており、『ローズレディースクリニック セカンド』を中心に一般不妊の診療を行っています。
難治性不妊に取り組んだノウハウを生かして、タイミング法、人工受精から体外受精までできるだけ自然に近い妊娠を目指しております。

ぜひ一度当院にご相談ください。

 

『論文の内容について』

ーこれまでの常識とは違い早発卵巣不全の患者さんの多くが不妊治療により妊娠、分娩に至りますー

早発卵巣不全では自然月経が来なくなってから一年以内に20%以上の方が卵巣機能の一時的な回復を見られ、自然に妊娠成立する方もかなり見られます。
この状態をDOR(卵巣機能低下)と呼びます。しかし無月経が一年以上続いた状態では自然回復はほとんど見られなくなります。

一年以上自然の月経が来ない状態を本格的な早発卵巣不全(POI)と考えます。すなわち、無月経期間が1年以上経つと偶発的な妊娠はほとんど起こらなくなると考えられます。
それにともない不妊治療も難しくなります。今までの常識ではPOIの不妊治療は不可能とされていました。

今回、2014-2016年に当院初診の一年以上無月経(初診時、自然の月経がこなくなって一年以上経過していた患者様)に対し、我々の長期卵巣刺激法(ローズ法)を用いて不妊治療した方のうち一回でも体外受精を完了した方のこれまでの成績を解析し論文にまとめました。

胚凍結率は25.1%、すなわち全体の4人に1人の方は受精卵凍結に至っており、胚凍結に至った方の妊娠率は対症例60.4%、すなわち6割の方が妊娠していることがわかりました。妊娠率は治療開始時の年35-40歳で47.4%、39歳以上で14.3%と年齢が若いときに治療開始した方ほど高い妊娠率でした。すなわち、2014-2016年に当院で治療を開始し一回でも体外受精周期を完了した方48名中22名の方がすでに赤ちゃんを得ておられ3名は現在妊娠中です。残念ながら年令が上がるほど流産率が上がり赤ちゃんができるところまで至る方は少なくなります。POIに対するローズ法による不妊治療は決して無駄な治療ではないことが証明されました。

これらのデータは染色体に異常の見られる方、過去に卵巣手術、がん治療の既往のある方は除いたデータです。これらの方では妊娠率は一般的にそれら要因のない方よりも低くなります。ただし、染色体異常でもある種のものでは当院でも数例の妊娠例があります。

こうしたデータは早発卵巣不全の診断のつく方でも治療の仕方によってはかなりの方でまだ妊娠できるだけの卵の数が残っていることを示しています。また同時に、早発卵巣不全の方の卵も一般的に質は保たれており正常卵巣機能の方と同様に年齢とともに老化することも示しています。ただし、治癒は一般的に長期に渡り辛抱強く治療を貫徹される方が成功する傾向が見られます。また妊娠率は無月経期間が長いほど低下しますので、できるだけ早いうち、また若いうちに受診されることをおすすめします。

しかし、中には10年近く月経のなかった方で妊娠されている方もおられますので、そうした方もぜひ一度ご相談にいらしてください。以前ご報告したように一年以内に自然の月経があったかた(DOR)ではさらに妊娠率は高くほぼ正常卵巣機能の方と同様の採卵率が得られます。DORに関しては松井副院長を中心にさらに工夫を重ねています。これについては改めて報告します。

当院および聖マリアンナにて開発し世界的な話題を呼んだ原始卵胞体外活性化法(IVA)は現在できるだけ手術的の侵襲が少ない即日移植法に移行する方向で検討を勧めております。
体内活性化法すなわち即日移植法と上記のローズ法による排卵誘発法に組み合わせることにより更に妊娠率を挙げられるかを現在検討中です。
更に今世界的に注目されているPRP卵巣注入法も開始することを検討しております。

早発卵巣不全の診断を受け不妊治療は不可能と言われた患者さんが日本全国また世界的に沢山いらっしゃいます。

どうか諦めず一度当院にご相談ください。

最後にこちらはロシア人早発卵巣不全患者様で出産され
ご本人様より、当院ホームページ用にコメントをいただきました
ので掲載いたします。

■ 患者様からのコメント

私が母になるまでは長い、長い旅でした。

ロシアから始まり、スイス、フランス、イギリス、そしてアメリカ。各国の不妊治療における最も優秀な医師の元で治療を受けてきました。

しかし何度もの体外受精、卵巣刺激、流産を繰り返した後、唯一の残された望は卵子提供だと告げられました。そこで、AMH値と卵巣予備能が低いことについて自分なりにリサーチしたところ、スタンフォード大学の医学雑誌に斬新で革命的な治療法であるIVAの事に辿り着きました。

石塚文平先生に連絡してみたところ、直ちに返答をいただきました。

2回の手術とも見事に成功し、クリニックの高度な医療サービスや技術のフォローアップ治療も素晴らしいものでした。

その後、無事に体外受精を経て妊娠し、2017年12月末に健康な男の子を出産しました。

石塚先生とその医療チームの方々に、私に母になる機会を与えてくださった事に感謝を申し上げると同時に、ロンドンの医師たちがローズレディースクリニックのプロトコールに沿った全力的なサポート、関連治療を行ってくれたことに感謝したいと思います。

院長
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石塚文平 (Bunpei ISHIZUKA, M.D.)
聖マリアンナ医科大学 名誉教授