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2020.09.14トピックス

★日本初『PFC-FD注入による卵巣活性化療法の開始について』

『PFC-FD卵巣注入法による卵巣活性化療法を開始について』

当院ではPFC-FDを卵巣に直接注入することにより卵巣の活性化(若返り)をはかる方法を日本で初めて開始します。

■対象:卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方
■方法:あらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FD(※)を、卵巣高刺激法(ローズ法)により卵胞が発育した時期に体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します ※ご自身の血液内にある成長因子をフリーズドライ化したもの

多血小板血漿(PRP)は血小濃縮液を活性化したものを言います。PRPには様々な成長因子(細胞を刺激し活性化させる因子)が含まれています。PRPの局所注入はこれまで整形外科領域などでかなり普及しています。

セルソース社ではPRPに含まれる有効成分である成長因子をフリーズドライ化したPFC-FDの開発に成功しました。一般的なPRP に含まれる成長因子は半減期がかなり短く、持続的な効果が得られにくいのですが、PFC-FDはセルロース社特許取得のフリーズドライ化により成長因子が濃縮されており、有効性が高いと考えます。

当院ではこの度、セルソース社との提携により卵巣注入用に特別に濃度を調整したPFC-FD の卵巣注入による卵巣活性化療法を開始します。

対象は卵巣機能が悪くて採卵数が少ない方、採卵しても良い胚が得られない方です。PFD-FDは卵胞発育を促進する成長因子を複数含んでおり、既存の薬剤では不可能な初期の卵胞発育を促すことで、卵巣機能が低下した方の発育卵胞数を増加させ、体外受精の際の採卵数を増加させ、妊娠率を高めることが期待されます。また、卵胞周囲の血管新生を促進することで卵子の質が向上する可能性があります。実施法は卵巣機能低下(DOR、早期卵巣不全)や加齢による卵巣機能不全の患者様にあらかじめご自身の血液から作製しておいた卵巣注入用PFC-FDを、卵巣高刺激法(ローズ法)により卵胞が発育した段階で体外受精の採卵と同じ方法で卵巣に注入します。通常の採卵よりもさらに細い針を用いて、局所麻酔下に行うので、通常痛みは採卵時よりもかなり少なくてすみます。またIVAを行う患者様にはIVAの腹腔鏡手術を行う際に、同時にPFD-FDの卵巣注入を行うことも予定しています。

PFC-FD療法は基本的に当院の治療の一貫として行いますが、これに関する説明、 同意書の作成、採血―卵巣注入は横浜TC不妊・卵巣機能不全センターにて行います。

PRP卵巣注入は海外ではかなりの施設ですでに施行されていて早発卵巣不全(POI)、卵巣機能低下(DOR)の症例で効果があり妊娠例も報告されています。
(参考文献)Melo P, et al. J Assist Reprod Genet. 2020 Apr;37(4):855-863.  Sills E S, et al. Gynecol. Endocrinol. 2018, 34, 756-760.

この方法を御希望の方は、当院に通院されている患者様は主治医にご質問いただければご説明いたします。
初診予約は電話(03-3703-0115)、または予約フォーム(https://roseladiesclinic.jp/reservation/)でお申込みください。

院長 石塚文平