2021.07.14 トピックス
■年間最優秀論文賞(Robert G Edwards賞)に選ばれました。
この度、当院の卵巣機能低下を示す患者様に対するIVA療法の成績に関する論文 (2020年2月、Reproductive Biomedicine Onlineに発表)が本年の年間最優秀論文賞(Robert G Edwards賞)に選ばれました。
▼https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1472648319307436
Robert Edward博士は体外受精ー胚移植(IVF-ET)の創始者で2010年ノーベル賞を受賞した方です。当院顧問 河村医師が本年12月ベルリンで受賞記念講演をすることになっています。
論文の内容は当院(ローズレディースクリニック)で治療されたPOR (poor ovarian response, 卵巣反応低下)の患者様にIVA (即日移植法)をおこなったところ、以後一年間卵巣刺激に伴う発育卵胞数が有意に増えたことを報告しています。この論文は早発卵巣不全の一歩手前の卵巣反応低下の患者様に対するIVA 即日移植法の成績を報告したものですが、その後、さらに卵巣機能の低下した早発卵巣不全患者様にも有効である可能性が示されており更に改良、検討を現在も進めています。
今回の受賞は私どもが開発し、当院からスタートしたIVAが不妊治療の新しい展開として世界で注目されていることを示しています。
当院ではこれまで治療困難と言われていた、卵巣機能低下、早発卵巣不全の患者様に赤ちゃんを授かっていただけるように今後も努力してまいります。
院長 石塚文平