2023.10.19 トピックス
■早発卵巣不全に対する当院の治療方針について
当院に通院される不妊患者様の80%の方は早発卵巣不全(premature ovarian
insufficiency:POI)という診断のついた方です。従来、これらの方の不妊治療は
不可能であり、積極的不妊治療はするべきではないというのが常識的な考え方で
した。現在、当クリニックでは独自の排卵誘発法(ローズ法)を用いることにより
35歳未満で受診されたPOI患者様の約4割が5年以内に赤ちゃんを授かっている
というデータをております。
こうした結果はPOIの原因によってもことなり、個々の患者さんの原因を分析す
ることによりその方が赤ちゃんを得られる確率を更に詳しく予想することができ
ます。また、ローズ法の施行方を変えて対応します。
近年、当院ではIVA(原始卵胞体外活性化法)を患者様への負担の軽い即日移植
法(drug-free IVA)に統一して施行しております。また、新しい卵巣機能賦活で
ある血小板濃縮液(PRP)の卵巣注入法を開始しております。
今後はローズ法にIVA (即日移植法)、PRP卵巣注入法を併用することにより、
POI患者様の妊娠率を更に高めることを目指してまいります。
▼POIについてはこちらをご参照ください
https://roseladiesclinic.jp/medical/premature-ovarian-insufficiency/
院長 石塚文平