Egg freezing
ローズレディースクリニックは、‟社会的適応“及び‟医学的適応”による卵子凍結を実施しております。
※「東京都若年がん患者等生殖機能温存治療費助成事業」の指定医療機関です。
近年の晩婚化、お子さんを望む年齢の高齢化により、お子さんをつくろうと思われた段階ではすでに卵巣機能が低下し、妊娠が難しくなっている方が急増しています。
ローズレディースクリニックでは、卵子凍結、卵巣凍結(IVAを行う場合のみ)、精子凍結(体外受精を行う方のみ)に対応しております。
卵巣における卵子の数は女性が生まれる前に約700万個とピークを迎えその後、あらたにつくられることはなく一生減少を続けます。
卵子数は正常の場合、平均51歳前後で1000~2000個となり、それとともに卵胞の発育がなくなるため女性は閉経を迎えます。
卵子の総数とともに、卵子は質的にも低下し、妊娠率は35歳前後、40歳前後を境に段階的に大きく低下します。そのため、昨今の晩婚化、挙児希望年齢(子づくりを始める年齢)の高齢化は妊娠率の低下、出生率の低下の大きな要因となっています。
女性の社会進出を促進することは社会の活性の維持のために不可欠となっており同時に少子化も食い止めなければなりません、すなわち日本社会は2つの矛盾する問題に直面しているといえます。このことを解決する一つの方法として卵子凍結保存法が注目されています。
健康な女性が若いうちに卵子を採取して凍結保存しておき、のちに妊娠したいと思うときに解凍し体外受精・顕微授精により妊娠を目指すことを言います。
凍結期間は数十年でも技術的には可能です。社会的適応は将来に対する保険のようなものです。
後年、特に40~50歳以降では子宮筋腫等、妊娠を妨げる要因も多くなるため、これは将来100%妊娠されることを保証するものではありません。
悪性腫瘍の治療等により卵巣機能がダメージを受け、通常の方法による妊娠成立が不可能となることが予想される場合に、治療前にあらかじめ卵子凍結を行うことで妊孕能(妊娠する可能性)を温存するという方法です。悪性腫瘍が発見され治療を開始する前に卵子凍結をする場合をいいます。
当院は日本で唯一の早発卵巣不全(POI)の不妊治療を専門的に行う施設ですが、POIの早期診断、早期治療にも取り組んでおります。
当院の「卵巣ドック」はPOIの発症前の早期診断に有用な検査です。また、がん以外にも卵巣嚢腫の手術をされた方、染色体異常をお持ちの方、当院では将来のPOIの発症の可能性を検討し、間に合うちに卵子凍結を検討します。
当院は日本産婦人科学会妊孕性温存療法実施施設として認定されております。
採卵による副作用としては痛み・出血・炎症などが挙げられます。
当院では局部麻酔、全身麻酔にも対応をしております。痛みに弱い方は遠慮なくご相談ください。
また、排卵誘発剤による副作用としては、卵巣過剰刺激症候群(腹痛、腹部膨満感)が挙げられます。血液検査や診察をこまめにさせていただきお身体に負担がないよう治療をすすめます。
※東京都の方は助成を受けられます。助成金を受けるための詳しい内容に関してはこちらをご覧ください。
1回の卵子凍結にかかる費用は、約40万円
※診察料や検査費用が別途かかります。
採卵までは最短で、排卵誘発を開始してから14日です。