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2026.10.06 不妊治療コラム

■当院の胚培養士が第44回日本受精着床学会で発表しました

2026年7月30日・31日に開催された第44回日本受精着床学会総会・学術講演会において、
当院の胚培養士が以下の研究成果を発表しました。

演題名:「POI症例における採卵からICSI施行までの至適時間の検討」

演者:高橋友里亜、名古 満、神岡絵梨、石塚文平

早発卵巣不全(POI)の患者さんでは、1回の採卵で得られる卵子が限られます。
そのため、採取できた一つひとつの卵子を大切に扱い、できる限り受精や胚発育につなげるための工夫が重要です。

今回の研究では、早発卵巣不全(POI)の患者さん77名、142周期から得られた150個の卵子を対象に、採卵から顕微授精(ICSI)を行うまでの時間と受精成績との関係を検討しました。
その結果、採卵から4時間未満で顕微授精を行った卵子では、4時間以上経過してから行った卵子と比べ、正常に受精した割合が高く、受精しなかった割合が低い結果となりました。
早発卵巣不全(POI)症例では、卵子の状態を確認しながら顕微授精を行う時間を適切に設定することが、受精成績の向上につながる可能性が示されました。

当院は、これまで多くの早発卵巣不全(POI)症例の診療に携わってきました。
今回の発表は、そうした日々の診療と培養室で積み重ねてきたデータがあるからこそ実施できた研究です。
当院の培養室では、限られた大切な卵子を少しでも良い結果につなげるため、卵子の状態や受精操作の方法、実施する時間についても継続的に検討しています。

今後も早発卵巣不全(POI)の患者さんお一人ひとりにより適切な治療を提供できるよう、臨床と研究の両面から治療の質の向上に取り組んでまいります。

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