2026.10.13 婦人科診療コラム
生理痛・不妊・お腹の張り…もしかして婦人科疾患かも?女性が知っておきたい3つの病気と対処法
女性の体と健康を守るために。婦人科の気になる症状、放置していませんか?
月経痛や不妊、お腹の張りといった日常的な不調。
その裏に、見逃してはならない婦人科疾患が潜んでいるかもしれません。
体のサインに気づくことは、健康への第一歩です。
本コラムでは、女性に多く見られる「チョコレート嚢胞」「卵巣嚢腫」「子宮筋腫」の3つの病気について、わかりやすくご紹介し、適切な対処法と治療の選択肢をお伝えします。

この記事のポイント
- 卵巣嚢腫の油断できない理由
- チョコレート嚢胞とは?
- 女性にもっとも多い良性腫瘍、子宮筋腫とは
- まとめ
卵巣嚢腫 ― ほとんどが良性でも油断できない理由
卵巣嚢腫とは?
卵巣内に液体や脂肪、組織などが溜まり腫瘍状に膨らんだ状態です。
多くは良性であり、漿液性嚢腫、粘液性嚢腫、皮様嚢腫(脂肪や歯などが混ざる)などの種類があります。
無症状でも要注意!嚢腫の症状
多くは無症状で見つかりますが、大きくなると下腹部の張り、頻尿、腰痛、便秘、卵巣茎捻転による激痛などを引き起こすことがあります。早期発見が治療のカギです。
治療の考え方と手術のタイミング
嚢腫のサイズが小さく、症状がなければ経過観察をします。
サイズが大きかったり、症状がある・悪性の可能性が否定できない場合には、腹腔鏡手術での摘出を行います。当院では、妊孕性温存も一緒に考えた治療をご提案しています。
チョコレート嚢胞 ― 子宮内膜症の一種としての特徴とは?
チョコレート嚢胞とは?
子宮内膜症の一種で、卵巣にできたものを「チョコレート嚢腫」、それ以外にできたものを「異所性内膜症」と言います。月経のたびに出血を繰り返すことで血液が溜まり、古い血液がチョコレート状に変化する良性の嚢胞です。
よくある症状とその影響
月経痛、下腹部痛、性交痛、排便時の痛み、不妊症などが代表的です。月経のたびに症状が悪化する傾向があり、QOL(生活の質)を下げる原因にもなります。
治療法と当院でのアプローチ
軽度の症状であればピルや黄体ホルモンなどのホルモン治療で内膜の進行を抑えます。大きさが大きい場合には、腹腔鏡手術での嚢胞摘出を行います。
当院では卵巣機能の温存を重視し、将来の妊娠も視野に入れた治療を行っています。
子宮筋腫 ― 女性にもっとも多い良性腫瘍
子宮筋腫とは?
子宮の筋層に発生する良性の腫瘍で、成人女性の約3人に1人が保有するとされます。発生部位により、漿膜下・筋層内・粘膜下に分類されます。
見逃されがちな症状
症状は人によりさまざまで、過多月経、貧血、頻尿、腰痛、便秘、不妊などが挙げられます。特に粘膜下筋腫は出血量が多く、貧血による日常生活への支障を引き起こすことがあります。
治療法と患者様に合わせた選択
薬物療法ではホルモン剤やGnRHアゴニストによって筋腫を縮小させることを目標にします。根治を目指す場合は子宮筋腫摘出術や子宮全摘術が選択肢に入ります。
当院では妊娠希望・年齢・筋腫の数と場所に応じて、もっとも負担の少ない方法を一緒に検討します。
まとめ:症状に気づいたら、まずは専門医に相談を!
チョコレート嚢胞、卵巣嚢腫、子宮筋腫は、いずれも早期発見と適切な治療が大切な婦人科疾患です。
見過ごされがちな腹痛や月経の悩みも、実はこれらの疾患が原因となっている可能性があります。
当院では、女性のライフステージや妊娠希望に寄り添いながら、最新の画像診断と専門医によるオーダーメイド治療を提供しています。

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